gloom ~フレンチ・シネマの憂鬱~
オンボロな恋愛は
なれあい
軽い嘘を
飲み込んでゆく
膝を抱えて
言葉を失くして
ふたつの
憂鬱なシルエット
sha-la-la
oh my girl
sha-la-la
oh もう一度
壊れそうな肩を
I wanna hold you again.
退屈な
白黒のシネマが
影を投げる
ノイズを落とす
字幕はまるで
足りない言葉で
ありきたりの哀しみを
追いかける
sha-la-la
oh my girl
sha-la-la
oh もう一度
破れそうな胸に
I wanna kiss you again.
君の海は
黒くくすんだ
低い雲に覆われて
突然泣き出した
僕は逃げることも
刃向かうこともできず
透明な未来を
信じてた
理由など
忘却の彼方へ
oh my girl
いつか置き去りにして
No.0043
041011
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天気予報
細く細くねじった
真っ黒な蝙蝠が
羽を広げる機会は
どうやらなさそうだ
天気予報は大ハズレ
まぁよくあること
目くじらをたてて
怒る必要はない
雨だといわれて
晴れたんだ
晴れだといわれて
降られたんじゃない
与えられた情報
疑問を抱かない癖
誰かのルール
自分のではない価値観
幻想と妄想と
希望と願望が
現実と失望に
変化する瞬間
思考回路の設計に
ミスがあるとは思えない
従ってはいけないの?
わざと流れに逆らうの?
およそ12行の間
僕は取り乱した
9時から5時までの
勤務時間に等しい行数
僕でない僕は
こむずかしい理屈ばかり
しかも唐突に現れて
僕である僕を拒み否む
でもだとしたら
僕は操作されているのか?
たかが天気予報だぞ
いったいどうすればいい?
残業をやめた帰り道
鮮やかな夕焼けに
包まれて思う
ちっぽけな存在だと思う
僕の中の順番が逆みたいだ
誰かのおかげで
あの夕焼けがあるんじゃない
あたりまえのことなのに
すべてを知ることは
おそらくはできないのだけど
羽を広げない蝙蝠が
すべての理由の鍵を握る
No.0038
041006
Mr.悲しみマン
言葉 爆破したように
言い訳を散らかして
やがて 小さな嘘が
行き止まるの 部屋の中で
とぎれた会話の隙間に
暑い朝が訪れ
別れ決めたあとで
罪を犯した気がしてた
Mr.悲しみマン
どうしてあらわれて
戸惑いだけを置いて行くの
なんで
涙止まらない
未来がこわいから
どうしようもなく
夏が終わる
こんなにわかりあえていて
見え透いた強がりと
時計 本棚 テーブル
全部 好きな匂いがした
疲れた互いの気持ちを
踏みにじる毎日と
やがて叶う夢を
いつも秤にかけていた
もう うんざりだった
優しさを奪い合う
争うだけのひとのカタチ
きっと
暮らしになれて
時を重ねすぎて
わがままばかりを
おしつけてた
Mr.悲しみマン
どうしてあらわれて
想い出だけを置いて行くの
だって
涙止まらない
未来がこわいから
一番大事な
夏が終わる
No.0037
041005
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