特殊な普通 | 生きるために不必要で大切なもの[Rental Heart Cafe self-cover]

特殊な普通

生きるために不必要で大切なもの[Rental Heart Cafe self-cover]-090614


「普通ね‥‥」
誰かが何の気なしに言った

「普通さ‥‥」
誰かがそれに反応する

普通は平均?
それとも‥‥なに?

100と0の平均は50だよ
そこに50はいないのに

幻のミスター平均値だとか
架空の真ん中姫には逢えそうもない

「普通は!」
誰かが語気を荒げた

それほどに言い張る普通なんて
きっとどこにも存在しない

普通という常識は
特殊という非常識

刷り込まれる前に
掘り下げる勇気

そんなふうなヘリクツで
誰かを煙にまくぼくは

ぼくの知る誰よりも
いたって普通な人だと思う



090614